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林口長庚記念病院大腸直腸肛門外科

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術後

治療中の食事と排便

治療中の食事と排便

「結局、何を食べてよいのですか」は外来で最も多い質問のひとつです。答えは多くの場合、思われているよりずっと自由です。大腸癌の治療中に守らなければならない禁止食品のリストはありません。注意が必要なのは、むしろ排便の変化のほうです。

食事の基本原則

  • 十分に食べることが最も大切です。治療中の体は修復を行っており、エネルギーとたんぱく質が不足すると回復が遅れ、治療に耐える力も落ちます。「腫瘍に栄養を与えてしまう」と心配して食べない方が多くいますが、その考えに根拠はなく、かえって害になります。
  • ふつうにバランスよく食べれば十分です。特別な抗がん食は必要ありません。
  • 出所のはっきりしないサプリメントには注意してください。成分によっては治療薬と相互作用したり、肝臓や腎臓の働きに影響したりします。服用前に医師にお知らせください。
  • 食品はよく加熱してください。特に白血球が少ない時期は重要です。

下痢

治療中の下痢はよくあることです。抗がん剤、放射線治療、あるいは手術による腸の変化が原因となります。

水分の補給が最も大切です。下痢による脱水は、下痢そのものより危険なことが多く、嘔吐や食欲低下を伴うときは特にそうです。水だけでなく、電解質を含む飲料もとってください。

しばらくは脂っこいもの、食物繊維の多いもの、乳製品を控え、消化しやすいものを選び、落ち着いてから戻していきます。下痢止めを使う前に医師にご相談ください。状況によっては、自分で下痢を止めることで問題の発見が遅れることがあります。

次の場合はご連絡ください。水様便が 1 日に何回も続く、あるいは下痢に発熱、血便、強い腹痛、のどの渇き・尿量の著しい減少・めまいといった脱水の徴候を伴う場合。

便秘

便秘も起こりえます。よくある原因は、活動量の低下、水分不足、一部の制吐薬や鎮痛薬の影響です。

まずは三つの基本、水分・食物繊維・運動から始めてください。それで改善しない場合は、刺激性の下剤を自己判断で長く使わず、便をやわらかくする薬について医師にご相談ください。

便秘にお腹の張り、腹痛、嘔吐を伴い、排ガスがまったくない場合は、早めに受診してください。単なる便秘ではない可能性があります。

手術後の排便の変化

この項は、特に直腸の手術を受けた患者さんに向けた内容です。

直腸の役割のひとつは便をためることです。その一部を切除すると、ためる空間が小さくなり、結果として1 日の排便回数が増える、1 回の量が少ない、出しきれない感じが残る、便意から時間の余裕がない、我慢しにくいことがある、夜間に起きるといったことが起こります。

これらをまとめて低位前方切除症候群と呼びます。手術の失敗でも再発でもなく、解剖の変化による自然な結果です。多くの方で少しずつ改善しますが、数か月から 1〜2 年かかることもあります。

役に立つこと:食事の時間を一定にする、悪化させる食品を記録する、骨盤底筋の体操をする、薬について医師と相談する。我慢すべきことだと思って黙っていないでください。生活の質に大きく影響し、改善する方法があります。

ストーマのある方の食事

「ストーマのケア」もあわせてご覧ください。原則は、ほとんどの食品が問題ないこと、新しい食品は一度に一つずつ試して反応を見ること、よく噛んでゆっくり食べること、そして水分補給に特に気をつけることです。

患者さんの状態は一人ひとり異なり、この記事は一般的な原則を示すものです。ご自身の検査や治療は主治医の指示に従ってください。